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私見「OP.31」

P1030351

「OP.31」
たくさんの作曲家に作品番号があるけれども。
ここでは・・・
ベートーヴェンのピアノ・ソナタ3曲の作品番号。

OP.31の3曲。
全く私見だけれども。
個人的な印象と考えを紹介。

OP.31-1
第16番は「びっくり箱」
弦楽四重奏的
第7番のピアノ・ソナタに近い感じ

OP.31-2
第17番は「ジグソー・パズル」
ピアノ的
第23番のピアノ・ソナタに近い感じ

OP.31-3
第18番は「躁状態」
交響曲的
第26番のピアノ・ソナタに近い感じ

3曲のピアノ・ソナタに共通していえること。
言いたいことがたくさんあって・・・
あれもこれもと素材とアイディアがたくさんの初期のピアノ・ソナタ。
枠をはみ出そうはみ出そうという試みと。
曲を構成的に統一しようという試み。
それが整理されて、言いたいことの的が絞られている。
ただ、そこに若さからくる革新と勢い。
構築的に作り上げようとする意志の強さ。
形式美と革新性の融合がある。
小さな小さなひとまとまりの素材が無限の発展を遂げていくという感じ。

「びっくり箱」と名付けたのは子どもたち。
第16番の第1楽章を弾いていると・・・

「びっくり箱みたい!」

弱く始まったと思ったら、突然の強い音。
強弱がめまぐるしく交代する。
逆に、強い音が続いたと思ったら突然の弱音。
長調かな、と思ったら突然の短調。
ハッとするような展開で転調していく。
子どもの表現って・・・。
的を得ていると思う。
絶妙。
よく特徴をとらえている。
そして、それをこれまでの生活体験で身につけたことをもとに。
自分なりの言葉で伝えてくれる。
子どもの発想を大切に受けとめたい。
第2楽章は手に負えません!
むり!
とてつもなく難しい部分がさりげなくたくさん。
左手の伴奏が和音のアルペジオ(?)の連続だったり。
トリルが続いたり。
指定されたテンポで弾くのは困難。
何でわざわざこんなに難しくしたのかな?
それほど演奏効果があるとも思えないし。
きっと・・・
10本の指で収まりきらない・・・
弦楽四重奏曲を意識して書かれているんだろうな。
なんて考えてしまう。
次の3楽章も実験的ではあるけれども、曲想ののどかさに消されてしまっている感じ。
それぞれの声部を生かして弾かないと。
その意味でも弦楽四重奏的。

第17番。
この曲の持つ激しさは、第23番のソナタにかなり近い。
言いたいことがたくさんあって、形式の枠からはみ出ようとする初期のソナタ。
それが・・・
形式という枠の中で、言いたいことを言い切っているような感じに。
ただ、形式の枠と言っても、独創性が光っている。
そのバランスがすごいと思う。
冒頭のアルペジオが発展していく第1楽章。
単純なものからすべては始まる。
そして。
あらゆるものを破壊してしまうかのような嵐のような情熱。
心をあおりたてられるような気がする。
そんな第1楽章の雰囲気を継承する「エリーゼのために」に似た第3楽章。
焦燥感にあふれた曲。
手に入らないものを求め続けているような。
弾いていてもスリル満点。
心が落ち着かない。

第18番。
冒頭、何か新しい世界が待っているような不安と期待の入り混じったわくわく感がある。
混沌の中から、何かが生まれる。
その意味で交響曲的。
ピアノという楽器の枠に収まらない感じがする。
もっともっととてつもなく巨大なもの。
曲の感じは・・・
おそるおそる進んでみたら、楽しい世界が待っていた、という感じ。
その後に繰り広げられる躁の世界。
それは全部の楽章に一貫している雰囲気だけれども。

この3曲のソナタを作曲しているとき。

「ぼくは新しい世界を開拓するつもりだ」

と発言したベートーヴェン。
まさに、自由な発想の世界から、形式の世界との共存という新天地を開いたように思う。
その後、後期になると。
歌と形式が自由に自然に融合した世界が開ける。

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