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カテゴリー「授業に使えそう!」の107件の記事

音楽科はもちろん他教科のこと、授業実践や教材、考えなどを紹介します。

個の力を伸ばす

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みんなで歌ったり、

みんなで演奏したり、

みんなで活動することは所属感や安心感をもたらします。

できない子どもも、

一人ではできなかったことを、

みんなで活動することによって、

自信を持って取り組むことができるという良さを持っている。




反面、

集団の中でできたつもりになってしまい、

肝心の、

個人の力が伸びていないことも・・・。

いつまでたっても、

歌ったり、演奏できないところはそのまま・・・。

できないまま過ぎ去ってしまう。

これで学びは保証されていると言えるのでしょうか?

たとえ合唱や合奏であっても、

個で学ぶ時間を確保したいものです。

学びは個で始まり、個で終わる・・・

個の力を伸ばすことによって、

合唱や合奏が支えられるといった発想です。

そして、

合唱や合奏で味わった感動が、

個人の学びを再び深めることにつながってく。

個 → 集団 → 個

の流れを大切にしたいものです。

集団活動はあくまでも手段。

目的は・・・個の学びを深めること

ということを忘れてはならないと思います。

なぜ学びあうのか?

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学びは・・・

一人で考え、一人で終わる。

学びはあくまで個人のものである。





ただし、

他と学びあい、

互いの考えを伝えあうことで、

自分以外の多面的な考え方や感じ方、見方、聞き方を知り、

自己の価値観を拡大していくこと、

自己の学びや感動を深化させていくこと、

が大切である。




つまり、

学びは個から始まり、

他と交流することで思考や価値観が広げられ、

一層深まった個の学びへと立ち返る。




交流させることはあくまでも手段。

目的は、

個の学びを深めることにある。

オペラの楽しさ

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オペラって楽しい!

いつか見てみたい!

そう思ってくれる子どもを育てたい。

子どもの音楽体験を出発点として、

音楽そのものにたくさん触れさせる。

時間は少々かかるけれども、

子ども自身が知覚と感受を働かせて、

生涯にわたって音楽を楽しむための意欲を高める。

そんなことを考えて、

いつも実践を重ねてきました。


よく使っていたのは、

「トゥーランドット」から「誰も寝てはならぬ」。

パヴァロッティのコンサートでのアリアとドミンゴのオペラの一部。

パヴァロッティ→
https://www.youtube.com/watch?v=QtlgzFKWZKE&list=RDQtlgzFKWZKE&index=1


ドミンゴ→
https://www.youtube.com/watch?v=AuyglMHsP2o


まずはパバロッティのものを音声だけを聞かせ、

一人で歌っていることと伴奏がオーケストラであることを聴き取らせる。

その後映像で確認。

次にドミンゴのものを音声だけで聞かせ、

同じ曲だけれども何が違うかを考えさせる。

映像で確認し、コンサートとオペラ公演の違いであることを確認。

そして、「オペラの時、オーケストラはどこへ行った?」と発問。

クライバー指揮による「カルメン」の序曲で確認させる。

https://www.youtube.com/watch?v=SaypJ4kmYCE

指揮者登場 → 序曲 → 幕開け

この流れを有名曲と華麗な指揮で確認させることができます。

その後は・・・

有名なオペラの一場面をいくつか視聴させ、

感心・意欲を高めていきます。

小学校で「魔笛」を習ってきていると思うので、

「夜の女王のアリア」を復習してみてもいいかもしれません。

こんな映像はどうでしょうか?

https://www.youtube.com/watch?v=463jDvbw3LQ

あくまで私の実践の一部でしかありませんが・・・。

あと、

ユーチューブはとても便利です。

でも、

音声と映像がずれる時がたまにあるので・・・

そこに注意しましょう。

アイーダを理解させるのはなかなか難しいです。

だからこそ、

しっかりと入り口を整えておきたいものです。

以前にも書きましたが、

私が中学生に視聴させたいのは、

プッチーニの「ラ・ボエーム」です。

多感な時期であるからこそ、

お互いが惹かれあい恋に落ちていく様を視聴させたいのです。

鑑賞授業のねらい

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音楽鑑賞の授業。

授業をとおして、

どのような変容を子どもに求めていくのか?

そのねらいには二つの方向がある。



一つめは、価値観の拡大。

音楽鑑賞の授業をとおして、

曲のよさに新たに気付いたり、

接したことがない曲に出会ったり、

文化や歴史などの違いを理解できるようになったり、

それまで持っていた自分の音楽観を広げることができること。



二つ目は、聴き方の深化。

音楽鑑賞の授業をとおして、

最初に聴いた時にはわからなかった曲の魅力がわかるようになったり、

曲の構造や美しさなどを理解できるようになったり、

最後に聴いた時に曲への共感や感動が深まっていたり、

楽曲の聴き方が深まりを見せること。


ここ最近、

とてもうれしい話を聞いた。

シューベルトの「魔王」の授業。

1.5時間かけてあれこれと学習した最後。

まとめとして、最後にもう一度全曲を聴かせたとのこと。

曲が終わった途端、

「こわ~・・・」という生徒の声。

授業をとおして「魔王」を学ぶことにより、

聴き方が深まったのだと思う。

きっと物語の内容、

旋律や和声などが生み出す音楽的な効果を、

その生徒たちなりに、

しっかりと受け止めることができたのだと思う。

授業の進め方などで悩んでいる方からの話だったので・・・

話を聞いているこちらもうれしくなりました。

きっとこのあとの授業でも、

成長した姿を生徒たちは見せてくれると思います。

生徒と共に、教師も成長だなあ・・・。


「音楽づくり授業ガイド」

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ある日、

「楽しく実践できる音楽づくり授業ガイド

 (教員向け映像指導資料)」

なるものが届く。

学校現場でなかなか進まない「音楽づくり」の授業。

その一助になれば、

と国立政策研究所が作成したもの。

大学同期の調査官の力作。

小学校向けにつくられたものではあるけれども、

これがなかなかすばらしい。

目の前にしている子どもの実態も違うし、

指導者の考え方も違う。

だから、

そのまままねをするのは難しいけれども、

実践の大きなヒントになるのではないかと思う。

中学校の先生も、

小学校の先生にお願いして見せてもらっては?

そこから、

小学校と中学校のつながりができたら、

おもしろいんじゃないかな。

中学校も小学校も、

やっていることはにているし・・・。

構成は・・・


<低学年>
・「耳をすましてつくろう(1年生)」
・「といかけあううた」をたのしもう(1年生)
・「といとこたえをたのしもう(2年生)」
・「くだものリズムでつくろう(2年生)」

<中学年>
・「リコーダーでせんりつをつくろう(3年生」)」
・「図形の楽ふでつくろう(3年生)」
・「打楽器でつくろう(4年生)」
・「日本の民ように親しもう(4年生)」

<高学年>
・「ボディーパーカッションでつくろう(5年生)」
・「ことの音楽に親しもう(5年生)」
・「声のアンサンブルをつくろう(6年生)」
・「くり返しの和音進行でつくろう(6年生)」


学事出版から冊子も刊行されているとのこと。

結構いい値段です。。。

まずは、

3枚組みのDVDを見てからかな。

詳しく解説されているし、

児童の実際の動きや発言も視聴できるから、

かなり参考になると思いますよ!



教材研究を子どもの視点で

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年に数回はある講師の依頼。

今年もうれしいことに依頼がありました。

こういう機会でもなければ、

音楽科教育について考えることが少なくなったのです。

立場が変わってしまったので、仕方がないことではありますが・・・。

子どもたちのために、

何か役立つことがあれば、

とそんなことを考えています。

そのほか、

指導案に関する相談もいくつか。

今回はその中でお話しした共通するごく一部を紹介します。




一つ目はミュージカル。

私たちの地区が使っている教科書には、

小学校4年生に「サウンド・オブ・ミュージック」が教材として載っています。

子どもたちにとって耳にしたことがある歌が多く、

とてもなじみのあるミュージカルです。

授業の導入でも良いし、

発展教材でもいいのですが、

「アナと雪の女王」を見せてもいいのではないかと伝えました。

子どもたちが今一番興味・関心を持っているミュージカルです。

「Let it go」が鳴った途端に踊ったり歌い出したりする子どももいるはず。

ミュージカルは楽しいもの、

そしてなじみやすい歌にあふれている、

そんなことがわかって、

将来自分で見に行く子どもがでたら大成功ではないでしょうか?

http://www.youtube.com/watch?v=6Qk5Fc1Vdqk

グローバル化社会と言われている今日、

子どもたちは将来世界へ羽ばたくことも考えられます。

それを考えて、25カ国バージョンです。




二つ目は歌舞伎「勧進帳」。

私たちの地区の教科書では、中学校3年生で扱うことになっています。

今や歌舞伎俳優をテレビで見ない日はありません。

ドラマでも活躍しているので、

子どもたちも目にしたことがあるはず。

そこから興味・関心を高めても良いと思います。

ドラマに出ている俳優たちの共通する仕事・・・とか。

私は今回、

「めちゃイケ」というお笑い番組を紹介しました。

岡村と愛之助と海老蔵出演の「花咲かじいさん」。

楽しいのと、

飛び六法での芸の違いがはっきりわかるからです。

http://www.youtube.com/watch?v=cnqGE8qQDEM

きっと子どもたちも目にしている番組だと思うのです。

そこに教師が教材としての解説を加える。

そのことで、

歌舞伎に対する関心・興味・意欲が高まると思うのです。

将来歌舞伎座に出かける子どもがいれば大成功ではないでしょうか?

私が見たところ、

今の子どもたちは伝統芸能に対する興味がけっこう高いと言えます。

こういう番組を使わない手はないかなあ、と。



参加した先生方に伝えていることは、

教材として何か使えるものはないか?

いつもソナー機能を働かせる、ということ。

好きな音楽を、

自ら楽しみながらあれこれと聞き比べや見比べをする。

趣味と仕事を一致させることができる音楽科という特質。

先生方自身がまずは楽しまないと。

そのために仲間と語り合うことも大切になると思うのです。

教科書の研究 4

※写真2

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そして写真2のページ。

写真1と同じ辻堂海岸であるのに、

夕方になると全く違う印象に。

2番の歌詞に合わせた最高の写真だと思います。

これだけ写真にこだわるからこそ、

子どもたちのイメージが広がりやすいのです。

こういう写真にして欲しい・・・

ずっと願っていたことが実現しています。

決して目を引くためにカラー写真にしているわけではないのです。

ちゃんと子どもを育てる意図があるのです。


※写真6

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この曲で何を学べば良いのか。

左端に学習のポイントが書かれています。

子どもが自分で学びを広げることができるように、

子どもに対して書かれたもの。

ただ、

それを達成させるために、教師はどんな活動を計画しなければいけないのか。

ここをしっかりと読んで考えたいものです。

ヒントの多くは、

充実した指導書にあります。

かつてこのブログでも紹介しましたが、

教育出版の指導書は大変充実しています。

音楽の諸要素を意識した授業を構築する源となります。

相談に来た方には一読するようにすすめています。


※写真7

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写真2の右下。

ここを見るとどこに説明が書かれてあるのかがわかります。

自分で学びを深めていくための仕掛けです。




写真1のの写真をどう扱うか。

教材研究はそんなところから始まります。

子どもたちの音楽活動を充実させるためにも、

教科書を今一度しっかり読んでみませんか?

全国どこに行っても通用するように、

練りに練られて構成されています。

まずはここから出発して、

それから乗り越えて自主教材にしていっても遅くはないと思います。

教科書の研究 3

※写真1

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この写真1のページは、

もしかしたら範唱を聞かせながら扱うことも考えられます。

イメージすることや初発の感想をワークシートに記入させることもできそうです。

写真と歌詞、曲に接することで、

その子なりの「浜辺の歌」への思いを膨らませてあげたいなあ、と。

そして、

授業で学ぶことによってその思いがどう変化していくのか。

変容をしっかりと評価してあげたいものです。


※写真4

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写真4には作曲者の思いが語られています。

「遅く歌われすぎる」、と。

歌を実際に歌ってみてからでもいいと思うのですが、

作曲者はどう表現して欲しかったか、

ということを学ぶ貴重な場所です。

いろいろ音源に接してきましたが、

情感たっぷりに遅めの演奏が多い印象は否めません。

かくいう私も、遅めに伴奏して学生時代に怒られた経験があります。。。


※写真5

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辻堂海岸という場所であること、

自分たちが目にしている写真が、作詞者が実際に目にして詠んだ場所であることを理解できます。

作詞者と思いを重ねることが大切。

その場所に行ければ最高ですが・・・。

そうはいきませんから。。。

続きを読む "教科書の研究 3" »

教科書の研究 2

※写真1

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この写真1の2ページ、

実は扱うものがまだまだあります。


※写真3

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写真3は写真1の歌詞の部分を拡大したもの。

「あした浜辺を」の歌詞のあと、「さまよえば」を段を変え、しかも3文字下げて表記しています。

なぜ段を変えてあるのでしょう?

なぜ段を変えて3文字下げてあるのでしょう?

このページの歌詞をしっかり勉強することで、

曲の形式が自然と身につくようにできています。

「浜辺の歌」は二部形式の曲。

「あした浜辺を」と「さまよえば」の二つの部分が2小節フレーズの「問い「と「答え」になっていること。

この2小節フレーズが合わさって4小節の小楽節となり、

しかも、前半の小楽節なので続く感じで終わっています。

この4小節を「a」といいます。



「昔のことぞ」と「しのばるる」も同じく2小節フレーズの小楽節。

ただし、後半の小楽節なので終わる感じで締めくくられています。

この4小節を「a'」といいます。



「風の音よ」と「雲のさまよ」も同じく2小節フレーズの小楽節。

歌詞の内容も、耳で聞いている音と目で見ている様子と見事な「問い「と「答え」になっています。

変化を持たせ、曲の山場になっていることから「サビ」と言われることも。

この4小節を「b」と言います。

この4小節を一息で歌うとなかなかかっこいいのですが、歌詞もしっかりと「問い」と「答え」になっていることから、2小節フレーズを意識することが大切だと思うのです。

その意味で、この教科書では歌詞から2小節フレーズを意識できるようにするために段を変え、3文字下げた表記となっています。

ここまでこだわって表記してあることを読み取ることが大切なのでしょう。



「寄する波も」と「かいの色も」は「a'」と同じ。

「a - a' - b - a'」という形式を「二部形式」といいます。

「問い」と「答え」からなる2小節フレーズを意識させること、

「a」は続く感じで終わる小楽節、

「a'」は終わる感じ締めくくる小楽節、

「b」は変化を持たせ、曲の山場となる小楽節、

これらを感じ取らせることで二部形式を活かした歌い方になります。

そのためにも、写真3の歌詞の部分を大切に扱いたいものです。

難しいですが・・・

教科書の研究 1

中学校2年生の共通歌唱教材、

「浜辺の歌」。

この教材に関しての質問があったので書いてみることにしました。

扱う教科書は「教育出版 音楽のおくりもの2・3上」です。


※写真1

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※写真2

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この教科書では合計4ページを割いて「浜辺の歌」を扱っています。

いただいた質問は、

「4ページを割く必要があるのか?」というものでした。

楽譜を主体とする写真2のページに収めた方が良いのでは・・・とのこと。

「必要だから4ページを割いているし、意図を汲むとるための教材研究をしていますか?」と答えました。

「浜辺の歌」は作詞者である林古渓が辻堂海岸の朝と夕方の景色を読んだもの。

私は北海道に住んでいるので・・・

北海道の子どもたちで、いったい何人がこの辻堂海岸を実際に目にしているのでしょう?

おそらく見たことのない子どもたちが多いはず。

朝と夕方の景色の両方となると、ほとんどいないのではないかと思います。

だからこそ、写真の充実が必要なのです。

作詞者がどのような風景を見、どのような感情を持ったのか。

曲を理解するのにはその追体験が必要となります。

この教科書では、

写真1で辻堂海岸の朝の風景を、

写真2で辻堂海岸の夕方の風景を提示しています。

この二つの写真があるからこそ、

1番と2番の歌を視覚的にイメージすることができ、

思いを持たせることができると考えます。

この写真をどう扱うのか?

そこが教材研究のポイントの一つと言えそうです。

ここを飛ばしていきなり歌に入ってしまうことは・・・

できれば避けたいものです。

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