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カテゴリー「こころを育てる」の237件の記事

教育全般について感じていることや考えていることを紹介します。

ひとつのリンゴ

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ある日、

ふらりと子どもがやってくる。

担任の先生の具合が悪そうなのだとか。

リンゴを食べると自分は元気になることが多い。

自分はリンゴをむくのが得意なので、

何とか先生に自分のむいたリンゴを食べさせ、

元気になってもらいたいのだとか。

でも、そのリンゴがないので、

どうしたらいいか・・・

という話だった。

担任とうまく関われずにいる子どもの言葉だったので、

ずしりと心に残る。

そこで・・・

「すごくやさしい言葉でうれしいよ。

 そんなに先生のことを考えてくれているんだね。

 ところで、心を言葉で伝えたかい?

 ものよりもなによりも、

 その心を担任の先生はうれしく思うんじゃないかな。」

そんな話をして教室に戻した。




家に帰り、

ひとりでいると昼間の出来事が頭から離れない・・・。

リンゴ一つで、その子の心に愛情が満たされるのなら、

そして、

その満たされた愛情を他の人たちにわけていけるのなら・・・。

考えに考えた末に・・・

リンゴを買ってきて次の日に学校へ持って行った。

そこには今まで見たことがないような満面の笑顔。

丁寧に丁寧にリンゴの皮をむいていく姿。

そこには早く体調を回復してほしいという願いが・・・。

心からのつながりにはまだまだ時間がかかるかもしれない。

でも、

心あたたまる時間だった。

きっと、いつか、わかり合える時が来ますように。

受けた愛情だけ・・・

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人は、

自分が受けた愛情の分だけ、

周りの人に愛情を与えることができるのだとか。

だからこそ、

教育に携わる私たちは、

子どもに愛情を注がねばなりません。

そのためには、

子どもたちの目の前に立つ教師自身も、

周りから愛情を受けることが大切。

職場の雰囲気はどうでしょうか?

同僚に愛情を注いでいるでしょうか?

感謝とか、

愛情とか、

温かい心があふれる職場にしたいですね。

子どもたちのためにも・・・。

ドラえもんの手とのび太の手

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今の学校には全校集会というものがあって、

月に一回ほど、

子どもたちが一堂に会する機会があります。

そこには必ず「校長の話」なるものがあります。

先日は・・・「ドラえもんの手とのび太の手」と題して話をした。



ドラえもんがのび太を救っているだけではない。

のび太に感謝されることで、

ドラえもんは生きる勇気をもらっている。

猫型ロボット同士のいじめはひどかったらしい。

それはグーの手でしか握手できないことに原因があるらしい。

手は心の現れ。

人を恨んだり、怒ったり、腹を立てた時にはグーの手になる。

やさしい気持ちやうれしい気持ちの時にはパーの手になる。

グーの手はドラえもんの手。

パーの手はのび太の手。

心がドラえもんの手同士だと喧嘩になる。

でも、片方がのび太の手をもつと優しく包み込むことができる。

さらに、のび太の手同士だと手と手とを結んで協力し合える。

人間だもの、ドラえもんの手になってしまう時はある。

仮に相手がドラえもんの手で自分のところにやってきても、

のび太の手でで包み込んであげようよ。

自分が今ドラえもんの手になっているな、

って気付いた時にはのび太の手になるように気持ちを切り替えててみよう。



こんな話をしました。

全校の子どもたちに自分の考えを話することができる。

これは校長に与えられた特権です。

だからこそ、真剣に考える。

グーとパーの手しか最初は浮かばなかったのです。

でも、集中して聞いてもらうために、

そして、より子どもたちに身近な話題で訴えたいと考え、

その日の早朝に「ドラえもん、のび太」と結びつけたのです。

子どもが話を聞いていない時、

原因の多くは話し手側にあります。

子どもたちに聞いてもらえるような話をすること、

そこが大切なのです。

「この子どもたちは話を聞けない」・・・

そんな評価を下す前に自分を振り返りたいものです。

大人の責任って多いと思います。

共感すること

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悲しみ

苦しみ

辛さ




どんなにすごいと思える人でも、

実はその人なりに抱えているものがある。

人と決して比較はできなし、

その基準もない。



その人が悲しければ悲しいのだし、

その人が苦しければ苦しい、

その人が辛ければ辛い



「その程度のことで?」

自分や周りの人と比較して、

ついついこんな言葉が頭に浮かんだり、

口をついてしまう時もあるけれども・・・

その人なりの思いを受け止めること。

その人の気持ちになって考えること。

そこから「共感」が始まる。

子どものせい?

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私の指導が入らないのは、この子どもたちに原因がある。

学級がうまくいかないのは、あの子どもたちがいるからだ。

あの子どもたちは、一生懸命に勉強を教えてもわかるようにならない。

落ち着かない子どもたちがそろっているから、

低学年を卒業式に参加させない方がいいと思う。

長い時間集中することができない子どもたちだから、

行事の時間をとにかく短くしよう。




様々な課題を抱えている子どもがいることはわかります。

でも、

本当に、うまくいかないのは子どもたちのせいなのでしょうか?

すべて子どもたちが原因ですか?

教師側の指導に落ち度はないのでしょうか?

「この子どもたちには無理」

勝手な大人の論理で、

子どもの可能性を教師側で断ち切っていないでしょうか?

「どうせこの子どもたちは・・・」

子どものせいにして指導を諦めていませんか?

子どもの成長の芽を摘んでいませんか?

子どもたちのせいにする話を耳にする度に、

とても悲しくなってしまします。

大人に比べると、子どもの人生経験は少ないです。

だからこそ、

教育が必要なのだと思います。

大人が責任を持って教え導く。




人を変えるには、

まず自らを変えること、と言います。

また、

自らを見つめることのできる人間だけが、

自分を変えることができると言います。

子どものせいにするのではなく・・・

子どもの可能性を信じ、

自らの指導力を向上させるなど、

教師自らが変わりませんか?

大変な時代ではありますが・・・。

教育することを放棄してはいけない、と。




ただし、

一人で抱え込むことなく、

学校だけで悩むのではなく、

地域や保護者と一体になって。

小さなおくりもの

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小学校には、

2時間目と3時間目の間の中休み、

給食後の昼休み、

という二つの長めの休み時間があります。

この時間を使って子どもたちは、

わからなかったところを勉強したり、

図書室に行って本を読んだり、

体育館やグラウンドで遊んだり、

思い思いの時間を過ごします。

私は校長室を開放しているので、

お客さんが来たり、

出かけている時以外は、

校長室に子どもたちがやってきます。

学級での出来事や家族とのこと、

いろんなことを話してくれる貴重なふれあいの時間です。

ある日、

一人の子どもがニコニコしながらやってきました。

「校長先生にプレゼント!」

小さな小さな四つ葉のクローバーでした。

「校長先生にいいことがありますように!」

うれしい一言とともに・・・。

しかも!

「先生方全員分を摘んできたんだ」

そう言って職員室の先生方に手渡したり、

机の上に置いていきます。

心があたたかくなった時間でした。

私は本当に幸せな教師です。

この子を大切にしていかなきゃな・・・。

そして、こんなすてきな子どもがたくさん増えるように・・・。

そんな教育をしていきたいです。

心を見せる

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先生方に心配をかけることが多かった子どもたち。

式の練習にもなかなか真剣に参加できないことも。

ただだ、

必死に何かを伝えようとする1~5年生の姿に接した途端、

感動が心に満ちたようでした。

練習中に涙する卒業生が出始めたので。

そんな姿を見て、3回目はこんな話をしました。



私が前にいた学校の卒業式は、

北海道のあちこちで小学校の卒業式に参加したことがある、

来賓の高校の校長先生から北海道一感動のある卒業式という評価をもらった。

今、この学校の卒業式も近いところにある。

でも、何かが足りない。

それはなにか・・・?

1~5年生が卒業生のためにすばらしい式をつくってくれている。

卒業生のみんな、感動で涙がでしそうだよね?

でもね、

卒業式はお祝いされるだけの場ではないんだよ。

心のこもったお祝いを受けて涙を流すだけで終わっては駄目なんだ。

卒業生がこの式を創り上げること。

つまり、

卒業生として1~5年生に、そして式場にいるすべての方々に心を伝えなければいけない。

心は込めるものじゃない、

心は見せるものなんだよ。

卒業式当日、6年生の心を見せてください。

それを見ることができたら北海道一感動のある式になります。



そして卒業式当日。

全校児童の心が響き合う最高の式となった。

歌のできは涙でいまいちだったかもしれない、

たくさんの人がいて、その緊張でうまくいかないところも。

でも、心が見えた。

閉式の辞を涙でうまく読むことができませんでした。

一期一会

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卒業式練習の2回目で話したこと。

前日の歌があまりにも感動的だったので、

そのことについて話をしました。



機能のみんなの全校合唱を聴いて、

卒業式を心のこもったすばらしいものにしようという気持ちが伝わってきて、

とてもうれしい気持ちになりました。

ありがとう。

最初は緊張で思うように声が出なかった。

でも、だれひとり諦めず、

最後まで支え合って歌っていたところに感動があふれていた。

3月19日という日、

この学校の体育館で、

このメンバーで合唱をすることができるのこの瞬間しかない。

二度と同じものに巡り会うことはできない。

だからこそ、

みんなにしかできないかけがえのない歌声を響かせてほしい。

歌で心を見せてほしい。



この日の朝、

現職で亡くなられた先生の夢を見たので、

そのことも子どもたちにお話をしました。

きっと子どもたちを励ましたくて夢に出てくれたと思うので。

卒業証書番号

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卒業式練習。

全校の子どもたちを目の前にして礼法や動きの確認を行う練習。

その時、校長祝辞や教育委員会告示、来賓祝辞があるのだだけれども、

一般教員の時から必ずここで話をするようにしている。

全校に自分の考えを伝える最高の機会。

これを利用しないで、「頑張ってください」で終わらせるなんてもったいない。



今年の初日は「卒業証書番号」について。

卒業生の一人が、

「卒業証書を渡す時に、最後に読む数字は何?意味あるの?」

と聞いてきたので。



この学校ができて最初に卒業した人には第1号の卒業証書が手渡される。

次の人には2番、その次の人には3番・・・

そうして、今年の最後は○○さんの「○○○○番」。

この学校の歴史の中で、誰一人として同じ番号の人はいない。

卒業証書のその番号をもらえるのは世界でたった一人だけ。

6年間それぞれが生きてきた証。

たった紙切れ一枚だけれども、それくらい重みがあるのが卒業証書。

文字と文字との間には、書き切れないたくさんの思いがこもっている。

それから、

これまでこの学校を巣立っていった先輩たちの思いがその数字には込められている。

その重みを感じてこの卒業式練習に臨んでいますか?

6年生はこれまで受け継いできて守ってきた伝統を1~5年生に受け渡す責任がある。

1~5年生には、それを受け取る責任がある。

それを誓い合う場が卒業式です。

心を見せていますか?




初回はこんな話をした。

2回、3回と続けるうちに、

子どもたちがお話を待ってくれるようになった。

貴重な機会ですから、是非とも話をしてみては?

生き方を深める

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昔々、

音楽は哲学の一種であったという。

人としていかに生きていくのか・・・

そのことを音楽の美や調和をとおして追究していく。

哲学と言うからには、思想。

特に音楽は、

音を伴うことから、

「鳴り響く思想」と言っていいのかもしれない。




どの職業でも、

人の前に立つということは、

自分の人間性を相手にさらけ出している。

隠そうとしても、

内側から自然とにじみ出るもの、

それが人間性。

これまで生きてきた中で、

何を経験し、

何を考え、

どう生きてきたかが自然とにじみ出てしまう。




音楽を教える立場として、

子どもたちの前に立つということは、

これまで自分が歩んできた生き方そのもので勝負すると言うこと。

人としてどう生きてきたのかが、

そのまま音楽として現れる。

つけ焼き場ではどうしようもないもの。

日々、

人としてどう生きていくかを考えていきたいもの。

相手が子どもであるからこそ、

真剣に。

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